入社前
トンカチを片手に、ステージ設営の仕事を3年。アルバイト時代も含めると長く勤めていたこともあり、仕事が一通りできるようになったので新しい道を考え始める。「漠然と人に何か教える仕事に就きたい。それなら人生を振り返ってお世話になった日能研関東で」と、講師の道へ。
毎年同じ単元を教えても、
授業は一つとして同じには
なりません。
やっていることは、言ってしまえば授業をするだけです。子どもたちが楽しいと思える瞬間をつくるようにしています。例えば「速さ」の単元では、「秒速5cmって超遅いじゃん」という子どもに「桜の花びらが落ちるスピードなんだよ」と説明する子どもがいて、雑談から盛り上がることがよくあります。子どもたちはいろいろ知っているので、生徒から出てくる学びや声をすくい上げて、みんなで授業を作っていく。スキルでも知識でも楽しいと感じたことが今でも身についていると感じるので、子どもたちにも何か物事を身につける時に楽しいという感覚をどこか根っこに持っていてほしいなと思います。
授業に臨む身として、せめて全単元解けるようにしておかないと話になりません。僕はもともと立体図形が苦手だったので、猛勉強中。自分が苦手な分野があるとふわっと教えてしまって、子どもたちがしっかり問題を捉えられず、子どもたちの理解不足に繋がります。誰に教わるかで子どもたちの解き方がガラッと変わってしまうんです。教えている単元は毎年変わらないけれど、毎年入試問題は進化していきます。生徒が受けるのは最新の入試問題なので、常に最新の問題にはアクセスして、どう教えていくかを考えています。入試に関しては、結果が全てですから。

自分で自分の人生を選択できる人に
なってほしい。
「全員第一志望に合格」。これは毎年変わらない目標ですが、誰も達成できないんじゃないかというくらい難しいものでもあります。教える子どもたちも変わるし、入試も変わる。子どもたちは、一番友達と遊びたい時期に学校が終わってから週4、5日塾で頑張っているんです。僕自身も野球を辞めて塾に入ったので、その気持ちはとてもわかります。せっかくやるなら、第一志望の学校に受かれば、すべてよかったと思えるはず。そんな思いから、子どもたちには「第一志望に合格するぞ」と伝えています。
厳しいことを言っていると思います。でも頑張って勉強をするんだったら、第二志望ではなく、第一志望に合格してもらいたい。ただ、勉強の強制はしません。子どもたちの人生なので。これは会社の人に怒られてしまうかもしれませんが、例えば宿題をする・しないのような小さなことでも、子どもたちに任せます。やれと言われてやった宿題って意味があるのかと思うんです。子どもたちには自分で自分の人生を選択できるようになってほしい。そういう想いで子どもたちと向き合っています。結果がすべてではあるけれど、一方で12歳のこの時点で人生が決まるわけではありません。自分で自分の人生を選択して、豊かに生きていけるように、スタート地点に一緒に立つのが僕たちの仕事です。

私の小学生時代
ジェラシーを感じるような、賢い子が小学校にいました。その子が塾に通っていると聞き、習い事感覚で日能研に。上には上がいるというか、どんなに努力しても敵わない人がいるということを、中学受験を通して、それから中学校に進んでみて実感できたのはとてもよかったなと思います。ちなみに、その子とは塾も違うしたいして仲良くなかったけれど、中学校の校舎で再会しました(笑)。